能力予想とオッズについて

強い馬 勝つ馬 を買えばよいというわけにはいかない。
オッズは、さまざまな情報を集めて構成されているが、
結果的に人気の順に勝率、複勝率が決まる。

しかし、美しいほどに強い馬に対しては、オッズが動く。
オッズを動かすのはまさに人間の過剰な期待。
予想の材料として、他の投票者を考慮に入れなければ、
論理的に正しい予想をしても成果は上がらない。

特に、人気馬に対する感情的要素は、
オッズを劇的に下げてしまう効果があるので注意。

どの瞬間にレースに参加しようと、レースの参加者が、
目の前の結果に気を取られてしまう、
弱く感情に左右されやすい人間であることには変わりない。

ゲームの参加者の多くが、的中や儲けを期待して同じような行動を
繰り返し繰り返し行う。本当に学習する人はごくごく一部であるし、
自分の理論の正しさを他人に納得してもらうのは非常に困難。

オッズとは、ギャンブラー集団の行動パターンが作り出す
識別可能な指標であり、統計学的な信頼性が置けるものである。

買い だと思えるサラブレッドを発見するには、オッズの動きよりも
少なくとも2割以上お買い得な馬を軸とするべきであるという考えで。

購入の機会を発見する為には、絶え間ない検証で論理的な反論を
難しくさせるような 市場における優位性の発見方法を用いることが必須。

あるパターンの馬券を買えばよい。
そういうパターンが見つけられても、それは本当に正しいのか。
一見、無限に収益性のあるパターンを発見できるような錯覚に
とらわれてしまうが、予想法の知識と馬券の勝ち負けとの間には
大きなギャップ、超えなければならない高い壁がある。

この壁は、勝者の心構えを身につけるために
立ちはだかる壁であるともいえる。

この(比較的)人気薄の馬が飛び込んでくるかもしれないという予測
と実際に自分の用意した予算から購入する金額とのギャップ。

やけくそで、自分の理論に合わない馬に大枚をはたき、
予測に合致した中穴の馬をより少ない額でおびえながら
買ってはいないだろうか??

現実と、ありうべき結果への期待の達成との間には
そう簡単に越えられない壁があるし、その壁は一度壊しても
又蘇るおそれがある。
徹底的に、心理的な壁を壊して破壊しつくさなければならない。